結婚式 お花屋さんに『おまかせ』するメリット・注意点
こんにちは。
いつもSOEL(ソエル)のブログをご覧いただきありがとうございます。
結婚式のお花を希望通りの雰囲気に作ってもらいつつ、価格を抑えるには、ある程度お花屋さんに「おまかせ」するのがおすすめです。今日はその理由と、おまかせする上での注意点をお話していきたいと思います。
そもそも、結婚式のお花はなぜ高い?
結婚式 披露宴 白グリーンのゲストテーブル装花
「結婚式のお花は小さいのにすごい高い!」
「街のお花屋さんだったら半額くらいで売ってるのに…!ぼったくってるんじゃないの??」
私も実際に言われたことがあることです(笑)
そう、言いたくなる気持ちは分かります。でもぼったくっているわけではないんです!信じてー!!
高い理由① 会場への手数料(マージン)が発生しているから
一番大きい理由です。でもお客様には絶対言ってはいけない理由でもあるからつらいところ。
結婚式 披露宴の会場装花は節約すべきところ?

この詳細についてはこちらの記事でご紹介しているので、合わせて読んで頂ければと思います。
高い理由② 希望のお花を予約して抑えるから
ブライダルのお花屋さんと、小売店としてのお花屋さんでは、お花の仕入れ方も違います。
ブライダルは新郎新婦様と打ち合わせをして、希望のイメージに合わせたお花が結婚式の週に確実に手に入るよう手配をします。小売店は、その日市場に出回っているお花の中から綺麗で安いものを選んで仕入れます。「本当に綺麗で信じられないほど安い!」という宝物を発見できる嬉しさもあれば、「全然赤系のお花がないなぁ…」ということもありえます。
でも「用意できなかった」がブライダルでは許されないから、すべて予約注文になります。
この違いから、ブライダルの方がお花の仕入価格が高くなります。
生産者が少ないお花だと、本来なら1ヵ月後に市場に出す予定だったけど、結婚式が2週間後の方が希望していると伝えて予約手配すると、お花の温度管理をして、開花調整をして用意してくれたりするので、その手間がかかった分料金は高くなるのです。
お花屋さんに『おまかせ』するメリット
白グリーンのウェディングブーケ
結婚式のお花が高い理由、手数料(マージン)については正直どうしようもありませんが、それ以外はお花屋さんの腕次第で工夫することもできます。
全ておまかせするのがいいという訳ではありません。おふたりのテーマや希望はもちろん伝えましょう。
一番いいのは「ピンク系でかわいらしく」「アンティークカラーで大人っぽく」「白グリーンでナチュラルに」など色とイメージを伝えること。『おまかせ』した方がいいのは、使用するお花の種類についてです!
では、お花を『おまかせ』することで得られるメリットについて具体的にご説明していきます。
■ プロとしての提案がある
お花を扱う仕事をしたことがある新郎新婦様は除いて、お花についての知識は新郎新婦様よりお花屋さんの方があります。
お花屋さんはお花のプロフェッショナルなのです。そしてより良い提案をしようと常に勉強しています。
新郎新婦様から「この雑誌に載っているバラの、これとこれとこれは絶対入れてください」など、3種類以上お花を指定されると金額をあげる必要がでてくる場合もあります。
(※金額がいくらかかっても構わないという方は気にしないで大丈夫です。)
雑誌に載っているバラと品種は違うけど、似た色味でリーズナブルに用意できるバラもあります。「この色味が好き」ということであれば、バラではなくカーネーションを使うことでボリュームアップすることもできます。
またアバランチェという品種の白バラは、良いときには直径8~10㎝くらいに大きいですが、真夏は直径5㎝あるかないかくらい小さいことも。新郎新婦様から「バラのアバランチェは絶対入れて!」と言われたら入れなくてはいけません。
でもその時期であれば違う白バラは大きくてきれいなのに…というような、数年お花を見続けなくてはわからないこともたくさんあります。リーズナブルに希望の色やイメージを再現してもらうには、お花の種類はプロに任せるのが一番です。
■ お花屋さんごとの強みがある
それぞれのお花屋さんによって異なる強みがあります。
・生産農家さんと直接契約しているから、ダリアは格安で仕入れることができる
・輸入取引があるから、アジサイは通年仕入れることができる
・葬儀部門もあるので白系のお花に強く、必ず仕入れることができる
などなど。
でもこれらの情報はお花屋さんしか知らないこと。お花をおまかせしてもらっていると強みを生かしたお花選びができるので、ボリュームよく作ってあげることもしやすくなります。
■ 信頼されると応えたくなる
『おまかせする』ということは、『信頼してもらっている』ということです。
「この花とこの花を使って、この写真みたいにこういう風に作ってください」とすべて新郎新婦様から言われたままに作るだけの方が緊張しません。言われたことをやるのって楽じゃないですか!
それに比べて、好きな感じを写真で見た上で「アンティークカラーでお洒落な雰囲気になったら嬉しいです、あとはすべておまかせします」と言われようものなら、ものすごいプレッシャーです(笑)任されたからには私ができうる最高のものを提供しなくては!という気持ちになります。
信頼してまかせてくれたのだから期待に応えたい、より良いものを作ってあげたい!
人と人とのコミュニケーションですから、お花屋さんに気持ちよくやる気を出してもらう依頼の仕方をする、ということも実はすごく大切ですよ。
『おまかせ』する上での注意点
では次に、おまかせする上で気をつけたほうがいいポイントについてもまとめてみたいと思います。
■ お花屋さんとの相性を見極める
基本的には大丈夫なことが多いとは思いますが、打ち合わせをしている中で、「この人と話が噛み合わないな…」「きちんと伝わってない気がする…」と感じたならば、多分伝わってないです(笑)
そもそも人として合わない、言っていることが的を得ていない、信頼できないということもあれば、お花においては、感性とかセンスとか、そういう言葉で表せない何かが合わないということもあるでしょう。
そういう場合はお花屋さんの担当者を替えてもらって、再度お打合せをお願いするのがいいと思います。それでもなお心配、という場合にはプランナーさんに打ち合わせに同席してもらうなどして不安を解消した上でおまかせしましょう。
■ 嫌いな花・使ってほしくない花 があれば必ず伝えよう
『おまかせ』でお花を考える上で、知っておきたいのは「好きなお花」よりも「嫌いなお花」だったりします。
イメージを伝えてもらう中で、写真などを見ながら一緒に話していれば、新郎新婦様の好きなお花はなんとなく掴むことができます。でも嫌いなお花は言われないと分からないことが多いです。
ガーベラは好きじゃないとか、かすみ草は入れないでほしいとか、NGも多すぎると困るのですが、言ってもらった方が「当日イメージと違う!」ということは少なくなると思います。
特にない場合は、雰囲気重視で本当におまかせで伝えておけば大丈夫です!
結婚式 お花屋さんに『おまかせ』するメリット・注意点 まとめ
結論としては、「色とイメージをしっかり伝えて、お花の種類はおまかせしましょう!」ということです。これが決まった金額の中で、より良い装花にできるコツではないかと思います。
とても大切なのが「イメージをしっかり伝えること」です。ここで認識がずれてしまうと、おまかせしたけど全然違う!ということになってしまいます。そうならないよう、写真でイメージや雰囲気をしっかり共有して、しっかり伝わったという手ごたえがあったら安心しておまかせしましょう!
例えば実際にあった例として…「不思議の国のアリスがテーマ」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
ティーパーティーのイメージなのか、不思議の国の歌ってしゃべるカラフルなお花たちのイメージなのか、アリスのドレスのイメージなのか、トランプの国の赤・白の女王のイメージなのかでお花のイメージは全然違います。
ディズニーアニメのアリスなのか、実写映画の「アリス・インワンダーランド」の方のアリスなのか、本当に解釈は人それぞれ。だから面白いんですけど、伝えるのは難しい。でもここは頑張りましょう!!
お花屋さんと一緒に、素敵な結婚式のお花を作り上げてくださいね!